気づいたら10年打ち込んでいた元スケーターの備忘録

元大学生フィギュアスケーターが10年間のスケート人生を通じて感じたことを、当事者ならではの視点から書いたり、そんな私の感性に刺さったモノを紹介します。

フィギュアスケートの魅力②

私が感じるフィギュアスケートの魅力の1つは

新しいことに挑戦し続け、習得できることです。

 

フィギュアスケートには技がたくさんあります。

ジャンプだけでも6種類あり、それぞれ1回転、それができたら2回転と

回転数を増やし練習していきます。

さらに連続してジャンプすることもあるので、それは様々な組み合わせができます。

 

スピンでも、しゃがんだような姿勢、体を反らせた姿勢など

複数の姿勢を連続で組み合わせてやることが多いです。 

ステップも体の動かし方や全体の流れなど多様です。

 

このように、フィギュアスケートでは

ここまでやれば終わり、全部習得したというところがありません。

 

いくつになっても上達できるところが魅力的だなと思います。

自画自賛になってしまいますが例を挙げようと思います。笑

私自身、大学4年の12月から新しいスピンを練習しそれができるようになったときや

4年の1月の試合でそれまで練習していたスピンが初めて認定されたときは驚きました。引退が目前になったこの時期(引退は4年3月)でも

新しいスピンができるようになるんだ、と。

 

先生にやってみればと言われ練習し始めたのですが

最初は笑ってしまうくらいできなかったものが、

試行錯誤しながら練習していくうちに自分がきれいに回れるポジションがわかり、

回れるようになってきたのです。

 

小さい頃は、とにかくジャンプを練習し

試合でもジャンプを成功させることばかりが頭にあり、

新しいジャンプも習得していくことができていました。

しかし、大学生になってからはそれが難しくなり、体型の変化もあり

むしろ以前よりとべなくなったと思います。

それでもスピンやステップなど、

以前はあまり頭になかったところまで気を配れるようになりました

 

自分の考え方やスケートに取り組む姿勢次第で、成長し続けることができる

というのが、スケートの奥深い点であり、魅力のひとつだなと思います。

 

 自分の限界を決めないこと。

多少無理そうに思えてもある程度続けてみること。

そうすることで道が拓けることもあるのだ、と

引退直前に大きな学びを得ることができました。